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| ここのところ、フォトショップの話が続きましたので、ひさびさにイラストレーターに戻りましょう。
イラストレーターでもフォトショップでも、ウィンドウの周囲に定規を表示すれば、その定規の部分をドラッグしてきて、垂直水平のガイドをおくことができますね。 イラストレーターでは、さらに自分の好きな線をガイドに変更することができます。好きなパスを選択し、画面＞ガイドを作成でそのパスがガイドになります。 パースの線や複雑な指定があるロゴの作成などでは、この「ガイドを作成」は威力を発揮します。パスのままでも、別のレイヤーに作っておいたりすれば、問題なさそうではありますが、コマンドキーとテンキーの5で作れますし、イラストレーターでは、デフォールトで「ガイドをロック」がチェックされているはずですので、間違いがありません。 特にパースのように沢山の線が複雑に置かれるようなものでは、とても便利です。 ロゴも比率などの指定があって、厳密なものだと意外と苦労します。円や四角をパスファインダで合成していって上手くいくといいのですが、先日、そう簡単にはいかないものに出会ってしまいました。 結局、指定比率で円や四角を作り、それをガイドに直して、交点をつなげていくという方法が一番うまくいきました。ああ、ガイドを作成という機能があって助かった、と思いました。 |
ヤマサキ タツヤ (著) エムディエヌコーポレーション (2003/02) Adobe Illustratorを使って図形を描く方法をわかりやすく解説。かわいらしい絵本のようですが、すべての問題をやり終えると、パズル感覚でさまざまな図形が簡単に描けるようになります。 |
| パスファインダ−や整列パレットは利用していますか？これらは、複数のオブジェクトを選択してからクリックしてみると、その効果がわかりやすいですが、初めのうちは、どういう時に使うと便利なのか、見当がつかないので、利用しそびれて全部苦労して手でパスを引いた、という人もいるかもしれません。
例えば、円筒形やローマ字の「Ｐ」などのように、楕円と長方形を組み合わせた図形を描くときを考えてみましょう。楕円ツールで楕円を作り、長方形ツールで四角を描き、それをパスファインダーの合体でくっつければ、簡単に作れますね。 そのとき、この四角と丸が接続部分できっちり揃っていないと、滑らかにつながらなかったり、余分なアンカーポイントが残ってしまって、後で苦労したりすることになります。 そこで、合体する前に整列パレットの左上のアイコンをクリックして左はしをそろえておきます。 パスファインダーでもう一つ便利なのは、中マドです。パスファインダー上部の中央にあるアイコンです。これは、複雑な図形の複合パスを作るときに威力ばつぐんです。通常の複合パスだと、ドーナツ型のものならいいのですが、ドーナツが重なっていたりすると、一つ目はちゃんと穴が開いても、その内側はダメだったりするのですが、中マドを使うとすべて一度にきれいに順番に穴があきます。 パスファインダーや整列などのパレットには、オプションというのがありますがもしかしたら、それが隠されているかもしれません。パレット右上の▲を開いてみて、「オプションを表示」になっていたら、これを選択して「オプションを隠す」にしてみてください。もしかしたら、すごく便利なものが入っているかもしれませんよ。 |
ベジェガールズ愛のお絵描きレッスン―with Adobe Illustrator ベジェガールズ (著) オーム社 (2002/01) べジェの概念や操作方法を初心者が楽しく習得でき、自然に本格的なイラスストレーションに取り組むためのチュートリアルブック。Q&A方式の、プロのイラストレーターによるイラストレッスン。 |
| 前回は、パレットにあるパスファインダーと整列を見ましたが、これらは、オブジェクト、つまり一つながりのパスでできた形や、グループ化したオブジェクトを扱いますが、点と点を揃えたい、という場合もよくあります。
実際、引いてしまったパスを水平や垂直に直したい場合、手で移動していたのでは、うまくいきません。そんなときに活躍するのが、オブジェクト＞パス＞平均というコマンドです。 ダイレクト選択（白い矢印）で、揃えたいアンカーポイントをShiftキーを押しながら選択しておきます。メニューのオブジェクト内にあるパス＞平均というのを選択すると、「垂直軸」「水平軸」「２軸とも」という３つの選択肢が出ます。 例えば、点の高さを揃えたい場合は、水平軸です。複数の点を垂直に並べたい時は垂直軸、複数の点を同じ場所に集めたい時は、２軸とも平均します。 パスを引いていって、閉じた曲線を作るつもりだったのが、変な所に点を打ってしまって閉じていなかった、ということがあります。こんなとき、両端の点を同じ場所に集めておいてから連結するとつながります。 平均と連結は、割と頻繁に使うコマンドですので、ショートカットを覚えておくと便利です。連結は『コマンド とＪ』を同時に押します。平均ではさらにOptionキーを加えて『Option + コマンド +Ｊ』を同時に押します。 これでもう、歪んでしまった長方形などで苦労することはありません。前回のＰ型を作るときにも、円の左側の点と長方形の上部の点を水平に揃えてしまえば完全です。 |
Adobe IllustratorとDimensionsで描く3Dイラストレーション 海津 宜則 (著) ソーテック社 (1999/12) IllustratorやPhotoshopの基本操作をマスターしている人を対象に、Dimensionsを使った3Dイラストレーションの描き方を解説。 |
