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35号■データ入稿のABC 4

電話代もどんどん安く、仕事のペースが早くなってくるにつれ、ちょっとした原稿もメールで送ってしまいたい、という要求が大きくなってきています。

しかし、フォトショップで高解像度で作った画像などを添付して送るのは、少し待ってください。メールボックスの容量というのがあるのです。

通常の契約では、メールボックスの容量は2メガバイトくらいです。そこへ数メガという書類を送っても、戻ってきてしまうか、運良く入ったとしても後から届いたメールが送り返されてしまったりして、迷惑をかけることになります。

そこで、FTPサイトからダウンロードしてもらう、という方法を考えましょう。

ホームページを持っている場合、ホームページ公開用のサーバというのがあります。これは通常、メールサーバーで割り当てられている容量より多いので、それに空きがあれば、そこへ圧縮したファイルをアップロードしておき、そのURLをメールで送れば、受け取り人は好きな時間にブラウザのアドレス(URL)入力欄に送られたURLをコピーペーストしてアクセスすると、すぐにダウンロードが始まってダウンロードできます。

ホームページを運営していない方には、ちょっと分かりにくいと思いますので詳しく説明します。

メールを受け取ったり、インターネットのサイトを見たりするためには、なんらかの方法で、ISP(インターネットサービスプロバイダー)と契約をしているはずですね。その際、無料でホームページ公開サービスも基本契約としてついていることが多いんです。

少なくとも5メガバイトとかのFTPサービスが受けられることが多いので、問い合わせたりして、使えるようにしてもらいます。そうしますと、まだホームページを作っていなくても、ディレクトリーを作れます。プリン島はTTNetでサーバを借りているため、http://www1.ttcn.ne.jp/というところまでが、ドメインと呼ばれる、サーバの名前です。

この次にくる、~printo-iso/がプリン島のディレクトリーです。printo-isoの部分は好きなものを決められます。(空きがあれば)そして、「/」というのがこの中を分けているフォルダのようなものです。

ですから、/の後にフォルダやファイル名がおかれます。つまり、プリン島のサイトの中にfile1.sitというファイルをアップロードしたとしたら、そのURLは http://www1.ttcn.ne.jp/~printo-iso/file1.sitとなります。(このURLは実際にはありませんので、クリックしないように)

簡単なサイトを作っておくと、サービスがいいのですが、そうしますと無関係な人にアクセスされる恐れもあり、セキュリティが問題になってきます。ログイン用のパスワード設定などもしなければならなくて、難しいかもしれません。

そういう方には無料で貸し出してくれるイントラネットというのがお勧めです。これは、セキュリティ万全で招待した人以外は入れないようになっています。

私が利用しているのは、イントラネッツ株式会社というところで
http://www.intranets.co.jpから申し込みができますので、参考にしてください。これは、無料なので広告がつきますが、ファイルのアップロードも特別なソフトなど不要で、簡単な設定で利用できますので、結構便利です。

**本日のポイント**

 FTPサイト利用の方法

 1.ホームページ用サーバの利用
 2.イントラネットの利用

参考書の紹介

人体のしくみ―CGデザイナーのためのグラフィックバイブル

飯島 貴志 (著), CG WORLD編集部 (編集)

ワークスコーポレーション (2003/03)

人体の構造、動きのしくみはすべてのクリエイターに不可欠なノウハウです。本書は、CGクリエイター、デザイナー、アニメーターが人体の動きを表現したり、キャラクターアニメーションを制作する際に、そのベースとなる人体構造を、部位ごと、動きごとに、美麗な人体グラフィックスと解説で、わかりやすくまとめてあります。また付録CD‐ROMには、誌面に掲載されているグラフィックスのオブジェクトデータや日本人の人体寸法データベースを収録しています。


スターリーテイルズ

KAGAYA (著)

河出書房新社
(2003/06/07)

デジタル・ペインティングの先駆者・KAGAYA初の画集。古代人のすばらしい想像力によって創り出された神話と星座。その魂を受け継ぎ、星座物語を最も現代的なキャンバスであるコンピュータに描き出す。

【補足05.10.7】

大容量のファイル転送サービスが便利ですね。これは、メールでファイルのダウンロード先を知らせて、ウェブサーバーからダウンロードしてもらうサービスです。もちろん、受け渡し用のファイルは、相手が開けるような状態で保存し、きちんと圧縮しておく必要はありますが、自由に使えるウェブサーバーを持っていない人でも、比較的気軽に使える利点があります。

今では、たくさんありますので、ご利用のISPなどでも行っているかもしれませんが、とりあえず、一つ紹介しておくとすると、「宅ファイル便」かな?

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