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Tシャツプリントで、多色刷りをするときや、濃色ボディで刷り重ねる場合、版の位置合わせが重要です。
そのため、本格的にシルクスクリーン印刷をしようとすると、高価な印刷機が必要になると考える人が多いようですが、
実際には業者でも意外と簡単なしくみの機械で何十色ものプリントを行っています。
ここでは、一般的なスクリーンプリントの業者が使っている長台を、安く簡単に作る方法をご紹介します。
つまり、長い長〜い台に、長いレールを設置し、そのレールに版の幅ごとにポイントという位置合わせの部品を付けます。 長ければ長いほど、一度にたくさんの枚数のシャツがプリントできるわけです。 工場では、数人で次々とシャツを着せて、次々と印刷していきます。 小規模な印刷でしたら、これが3台もあれば、次々と刷れるので、目詰まりもしにくく、かなり大量のシャツでも比較的要領良く刷れます。 1台でも、サンプルなどで枚数が少しなら、版ごとに位置合わせをしておけば、多色刷りがプロ並みにプリントできます。 版の位置を決めながら、シャツの入れ方も決めて、襟ぐりなどに印をつけておきます。 そして、台に低粘着のスプレー糊をかけておきます。 シャツを入れる部分の板を大きくすれば、大きい図柄を印刷できます。 この板を交換することで、袖などの長い物にも印刷できますし、小さい板にすれば、子供用などの小さいサイズにも印刷できます。
シルク印刷の長台は、左の写真のような台をいくつも並べた形のものです。
Tシャツをセットしたところです。
版の位置は、金具と木ネジの3点で決めます。
ポイントを移動し、版に取り付けたT字型の金具で左右方向の位置を決めます。 木ネジを少しづつ回して、垂直方向の微調整をします。 一度セットしてしまえば、版を取り外しても同じ場所にピタっと何度でもセットできます。シャツを台から外さない限り重ね刷りも可能です。また、途中で版を外して洗ったりしても、また同じ場所に置けますから、細かい図柄の場合も便利です。 垂直方向は、製版の段階で位置を決めておきます。多色刷りの場合も、製版の段階で位置合わせをしておきます。ですから、製版ご注文の際に、レールからデザインまでの距離 A をお知らせください。 印刷が終るまで、台からシャツを外すことができないので、台が複数あれば、一度に何枚もプリントできるので次々と要領よく大量生産ができますが、台が1台しかない場合、多色刷りでは刷っていない版の目詰まりに注意する必要があります。刷る度に版を洗った方が安全かもしれません。多色刷りで大量生産をする場合は1台では無理があります。最低3台くらい必要です。 |
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レールとポイントは一般的には入手しにくいので、販売しています。台自体の製作は、今のところ時間がないので承っていません。 台は、日曜大工の要領で簡単に作れますので、作ってみましょう。 この設計図の台で、一般的な30cm四方くらいまでのTシャツプリントが可能です。 まず、厚さ12mmの3x6(さぶろく)版のベニヤ板と、角材を用意します。 板の他には、ボルトと木工用ボンドが必要です。 図のCとBの部分がしっかりしていることがポイントです。また、Cの部分は交換可能なようにボルトで固定します。 設計図では、角を落として丸くしてありますが、難しければヤスリをかけてシャツが引っ掛からないようにしてあれば使えます。 シャツを入れる部分は、できればデコラ板などを貼付けて滑らかで丈夫な表面にしておくと使い易いですが、最低限、ヤスリで磨いておけば十分です。これは、シャツの大きさや袖などにプリントするときは、それ用の板に差し換えます。 上の図までできたら、ネジでレールを取り付けます。 このレールは長さが70cmで、シャツ1枚分です。価格は3,000円。 版の方に取り付けるT字金具は、レールやポイント、製版のお客さまには欲しい数だけ無料で差し上げますので、必要な枚数をお知らせください。 この方式で印刷するための版をご注文するときは、台にシャツを着せた状態で、印刷する図柄の一番上の位置を、レールから何センチか知らせてください。 シャツの下の方に印刷する場合は、版の下の方に図案が来ます。デザインによっては、その分、大きな枠で版を作ることになりますが、製版料金は、デザインの大きさによって決めていますので、同じです。ただ、胸のワンポイントでも、それなりに大きい版が必要になりますから、サービスサイズの「ハガキ大3,500円」というのは使えません。 まだ台を作っていない場合で、こちらの設計図を利用してつくるのでしたら、同じものが弊社にありますので、それで適切な位置を決めて製版します。 |
回転台方式で、パカパカと版を上下させられるISO式多目的印刷台(1色刷り用)98,000円も承っております。くわしくはこちらへ
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イラストと印刷のプリン島
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